Google Analytics 4のカスタムディメンションとは
※注:この記事はカスタムディメンションの具体的な設定方法については触れていません。
Google Analytics 4で分析を行う際、ほとんどのケースでレポートではなく探索を使うことになります。
探索では任意のデータ区分(ディメンション)を選択し、自由形式であればテーブルの行・列に設定し、分析を行います。
このディメンションにおいて、任意に設定した条件でデータを集計し、それを分析に活用できます。これをカスタムディメンションと言います。
カスタムディメンションの使いどころ
Google Analytics 4では、デフォルトで160超のディメンションが設定されており、これらの中から見たいデータの切り口を作成し、分析していくこととなります。
しかし、以下のようなケースでは対応するディメンションが存在しないため、カスタムディメンションを使用する必要があります。
- 任意のページグループ(ディレクトリごと)
- 特定のアクションを行ったユーザー(GA4のデフォルトに区分け)
例えば、メディアサイトにA・B・C・Dの4つのカテゴリディレクトリがあったとして、それらをGoogle Analytics 4上で比較して見たいときに使うイメージです。
A・B・C・Dそれぞれのデータはフィルタをかければ見ることができるのですが、一括で比較するためにはカスタムディメンションを使うか、もしくはLooker Studioなどでデータを抽出して整形しなくてはなりません。
Looker Studioは読み込みが遅いですし、クイックに確認したい場合はカスタムディメンションを使うようなイメージでしょうか。
カスタムディメンションの設定方法(概念だけ)
- 管理>プロパティ>カスタム定義>カスタムディメンションを作成
- イベントスコープ、ユーザースコープのいずれかを選択し、該当するパラメータを設定する
- Google Analytics 4、もしくはGoogle Tag Managerを使って特定の条件下でそのパラメータが付与されるようにする
参考:
https://blog.muraweb.net/2022/02/how-to-setup-content-groups-in-GA4.html
https://analytics.hatenadiary.com/entry/2022/04/28/091213
ディメンションのスコープについては、[GA4] トラフィック ソースのディメンションのスコープで確認しましょう。
SEOにおいては、おおむねイベントスコープを基本的に使うことになるのではないかと思います。
カスタムディメンションの上限値
カスタムディメンションは作成できる上限があり、上限は以下のとおりです。
標準プロパティではお世辞にも多いとは言えない数値であるため、何をカスタムディメンションとするのかは一度検討が必要ですね。
なお、作成したカスタムディメンションはアーカイブができます。アーカイブといいつつ、データの復元はできないので注意が必要です。
また、アーカイブしたものと同じ名称のカスタムディメンションは作れませんので、名称管理はしっかり行いましょう。
カスタムディメンションへの所感
カスタムディメンションは既存のディメンションでは足りないという方向けの機能であり、日頃からGoogle Analytics 4を積極的に触っている方であれば、既に扱っているケースも多いと思います。
一方で、Google Analytics 4の探索をダッシュボードとして日常的に使用できているケースはさほど多くないと思われるため、まずは既存ディメンションを使いこなす方が優先度は高そうです。
どうしても定点観測が必要な場合を除けば、カスタムディメンションで集計できるものはエクスポートしたデータを加工すれば静止点のものは確認できますので、手動集計も選択肢の一つとして覚えておきましょう。
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